ガラスコーティングにワックスはNG!? かける場合の条件とは?

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ガラスコーティングにワックスはNG!? かける場合の条件とは?

ガラスコーティングにワックスはNG!? かける場合の条件とは?

2024/04/22

専門店やDIYでガラスコーティングを施工したものの、その後のケアはどうしたら良いのか?ガラスコーティング剥き出しの状態ではちょっと不安になってしまい、コーティングの上からワックスを塗ってあげた方が良いのではないか、という気持ちが沸き上がってきませんか?

この記事ではガラスコーティングの上にワックスをかけることでメリットはあるのか?それとも全くの無意味なのか?その答えを具体的な理由を交えてお伝えできたらと思います。

はじめにワックスとはどのような性質のものなのかを簡単にお伝えしておきますね。

 

 

ワックスは『有機系』のコーティング

 

ワックスは油脂系コーティングと呼ばれ、水はじきや艶を向上させる効果があります。

施工が手軽で失敗が少ないというメリットがあり、用途や好みに応じて「固形」「半練り」「スプレー」から選ぶことができます。

ワックスの中には無機系コーティングと比べイオンデポジットがつきにくいものもあるので質の高いものを選べばメリットは大きくなります。

ガラスコーティングに比べて費用が安いことも魅力の一つと言って良いでしょう。

反面、持続性が2週間〜1ヶ月程度と短いこと、べたつき感が残るので、空気中のホコリ、排気ガス、花粉や黄砂など、特に有機系の汚れが付きやすい性質もあります。

また、ワックスには大きく分けて天然の蝋(ロウ)由来のものと、石油系由来のものの2種類があり、価格帯にも大きな幅があります。

一般的に石油系の場合、主成分が油のため汚れが付きやすい傾向にあり、質の低いものでは塗装を軟化させ弱くしてしまったり、シミや塗装の曇りを誘発するものもあるので慎重に選ぶ必要があります。

 

 

ガラスコーティングは『無機質』コーティング

 

ガラスコーティングは『無機質』のガラス皮膜で塗装面を保護するコーティングです。

ガラス皮膜が完全に硬化することで様々な汚れや傷、紫外線などからしっかりとボディを保護してくれるので、長期的な視点と本来の『車を守る』というところに価値を感じるなら圧倒的にメリットが大きいコーティングになります。

さて、本題の、ガラスコーティング施工車にワックスがけをすることに触れていきましょう。

ガラスコーティングを施工したにもかかわらず、更にワックスをかけたくなるのはどんな時でしょうか?ガラスコーティング施工直後なら、ガラスコーティングそのものを守りたいという感情や、知識のある方ならガラスコーティングは水ジミがつきやすいからそれを防ぎたいなどの目的でワックスをかけたくなるかもしれません。

逆にガラスコーティングを施工してから期間が経過しているなら、艶の衰えや撥水の衰えなどを感じ、それを補う目的でワックスをかけたくなる方もいるかと思います。

では、ガラスコーティングの上にワックスをかけるのは問題ないのでしょうか?そして、有効なのでしょうか?

 

 

ガラスコーティングの上にワックスの併用はOK?

 

「ガラスコーティングのガラス皮膜の上にワックスを重ね塗りをしても良いのか?」

についてですが、結論、『種類と目的による』というのが正しい回答になります。こんな答えでは納得できないと思うので少し掘り下げていきますね。

まず、ガラスコーティングもワックスも最終的には『艶』と『保護』と言えると思います。しかしそれぞれ得意なものが違います。

ガラスコーティングは『耐久』『硬さ』では圧倒的に優秀ですが、『無機質』であるが故の弱点として、水道水の中のカルシウムや融雪剤の付着が起こりやすく、傷んだ場合はリカバリーするのが困難です。

逆にワックスは傷に対してはほぼ性能は発揮できず、艶は一時的、汚れもつきやすいですが『有機質』なので無機物を寄せ付けにくく、リカバリーが簡単です。

この良いとこ取りが『ガラスコーティングの上にワックス』ということになり、無機物と有機物のメリットを享受することができます。

但し、全てのガラスコーティングに対して、また、全てのワックスが施工できるかというと一概には言えないこと、ワックスが元々持っている汚れを呼びやすいというデメリットはそのままついてきてしまうことも覚えておきましょう。

 

さらに、雨など水に対する耐性が弱いワックスは溶けた成分がルーフからフロントガラスに流れて油膜のようになりギラついたり変に水を弾いて視界が悪くなる場合もあるので注意が必要です。

ボディー上のワックスは酸化すると曇った状態でガラスコーティングの表面にこびりつき、ガラスコーティングの機能を阻害する場合もあります。

1缶数万円以上の良質なカルナバワックスはコーティングを阻害しないものもありますが、量販店で売られている程度のものであればワックスをかけない方が良好な結果になることが多いと言えそうです。 

 

 

ワックス以外のガラスコーティングのおすすめ劣化対策は?

 

それでは、ガラスコーティング後に光沢の低下や汚れが落としづらいと感じたときにはどのような対策をすればよいのでしょう。

ガラスコーティング後の光沢の低下や汚れ落ちが悪くなった場合にはコーティングの表面に汚れが堆積している状態なのでその上にワックスをかけるのは汚れをワックスで封じ込んで無理矢理に艶と撥水を補っている状態になるのであまり良い状態とは言えません。

そのような状態の時に必要なのはその場凌ぎのワックスではなく「コーティングメンテナンス」が必要なタイミングであることがほとんどです。

コーティングメンテナンスの主な役割は表面に付着したカルシウム分の除去とコーティング皮膜の補充やコンディショニングになりますが、これを行うことでガラスコーティングの本来の性能の復活と、持続期間の延長が可能になります。

コーティングメンテナンスは自分で市販のメンテナンスクリーナーを購入してすることもできますが、コーティングを施工してもらったショップで受けることができます。費用は内容の充実度によって変わってきますが、半日以上の時間を費やしてしっかりと行う場合は15000円〜25000円が目安となります。

ある程度コストはかかりますが普段の洗車で取り除けない汚れの除去や、ケアをしてもらえるのは魅力的です。

 

 

ワックスがけをする場合の注意点

 

どうしてもコーティングの上にワックスをかける場合に注意すべき点をいくつかご紹介します。

 

– ガラスコーティングが完全に硬化した状態であること。

ガラスコーティングは空気に触れた瞬間から硬化が始まります。コーティングの表面が初期硬化するまでには常温の場合で24時間程を要し、その後車のボディに完全に定着、完全硬化するまでに数週間から1ヶ月ほどかかる為、ワックスをかけるとしてもこの期間は経過してからがベターです。

 

– 高級天然ワックスを選ぶ。

高級天然ワックスは自然由来の成分を使っており、コーティングへのダメージが少なくなります。一方で避けるべきが石油系ワックスです。塗装面やコーティング皮膜を傷める可能性があり、酸化による固着やムラ、シミを誘発する可能性が高くなり、後々ダメージが残る可能性が高くなります。

ザイモールなど、1万円を超える高級ワックスであればある程度安心して使って頂けますが、部分的に施工して様子をみるなど、コーティングとの相性は確認しておきましょう。

 

-ミネラル分は取り除いてからかける。

コーティング表面にミネラル分が残っているとシミやクレーターなど、塗装面トラブルの起点になる可能性が高くなりますのでコーティング施工店でケアしてもらうかご自身で除去してまっさらなコーティング下地を作ってから塗り込みましょう。

 

 

ガラスコーティングの上にワックスは難しいがメリットも。

 

この様にガラスコーティング→ 無機質コーティングの上にワックス→ 有機系コーティングをかけることは全くの無意味ではないものの、有効に機能させるためには条件をクリアしていることが必須になってきます。

どうしてもチャレンジしてみたい方は、コーティング表面の不純物(カルシウム分)をしっかりと取り除いた上で、できるだけ高品質のカルナバ系ワックスを使ってみると良いでしょう。

専門店でガラスコーティングを施工してもらった方はそのコーティング専用のコンディショナーやオーバーコート剤、補修剤などを扱っていると思うので問い合わせてみると良いでしょう。

弊社でもあらゆるコーティング施工車に対応したオーバーコート剤を扱っているのでそのようなものを使用してみるのも良いでしょう。

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車のガラスコーティング専門店GLOSSY
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